高級ホテルにて飲み会を開催した際に、後輩芸人に女性を集めさせ「ゲーム」と称してキスや性的な行為を強要していたとする内容の報道がありました。
今回の報道内容が真実かどうか今の段階ではわかりませんが、仮に事実であった場合、酷いものだと思います。
加害者とされるお笑い芸人は、活動休止の上で裁判に備える旨発表しました。社会的地位の高い有名人が不祥事を起こした可能性があるとして、世間は大きく動揺しています。
性的接待の強要は、芸能界だけでなく、職場、学校、または他の社会的な環境でも発生しております。これは深刻な問題であり、被害者にとって非常に苦痛な経験となります。
今回は「なくならない性的接待の強要」「セクシャルハラスメント」問題についての意識向上や予防策について考えたいと思います。
なぜ性的接待はなくならないのか?セクシャルハラスメントに対する認識
性的接待が社会からなくならない理由は複数考えられます。
性的接待は権力関係や不平等な関係の中で発生することが多くあり、加害者がその権力を濫用して被害者を脅迫したり、沈黙させようとすることがあります。
人気や評判がすべてである芸能界では、権力者とされる事務所の社長やプロデューサーなどの立場の人々が権力を乱用し、若手タレントやスタッフに対して、性的な言動や行為を行うことがあるようです。
また、社会的な文化や価値観によって、セクシャルハラスメントに対する認識や対処が不十分な場合もあります。強者・弱者という権力構造が大きく分かれる芸能界では、今回の報道で起きたようなセクシャルハラスメント問題が発生してしまう可能性が高いようです。
一方的な強者・弱者という権力構造が被害を招いていると考えられます
さらに、被害者がセクシャルハラスメントを報告することへの恐れや、報復を受ける可能性があるという不安も影響しています。
セクシャルハラスメントを軽視し、被害者を非難したり支援しないこともあり、これらの要因が組み合わさることで性的接待の強要といったセクシャルハラスメントがなくならない状況を生み出しています。
加害者の心理状態
予防するためには、加害者の心理について深く理解することも重要です。
性的接待の強要を行う加害者の心理にはさまざまな要因が関与しています。(一般的な心理的要因の一部ですが、個々のケースによって異なることがあります。)
1、権力と支配欲: 加害者が権力や支配欲を持ち、その権力を利用して被害者をコントロールしようとする。加害者は自分の欲望を満たすために、被害者に対して性的な行為や注目を求めることがあります。
2、自己中心的な思考: 加害者は自己中心的で他者の感情や権利を無視し、自分の欲求を満たすことに焦点を当てる傾向があります。被害者の感情や意思について考慮することなく、自分の欲求を優先させてしまうことがあります。
3、社会的な文化や価値観: 加害者の行動は、社会的な文化や価値観に影響されることがあります。性的な権力関係や不平等な関係が社会的に容認されている場合、加害者はそのような価値観に影響を受け、セクシャルハラスメントを行う可能性があります。
これらの要因や他の要因が組み合わさり、加害者は被害者に対して性的な接待を強要する行動を取ることがあります。
セクシャルハラスメントや性的な行為の強要に対しての罰則
セクシャルハラスメントや性的な行為の強要は、被害者に対する不当な行為であり、法律によって厳しく規制されています。
日本の刑法では、「強制性交等罪」として規定されており、被害者に対して性的な行為を強要する行為が罰せられます。また、セクシャルハラスメントや性的な行為の強要に関する法律も存在します。
過去には、お酒の席でコンパニオンとして呼んだ当時20代の女性にわいせつな行為をしたとして、宴に参加した男性4人に逮捕状が出された事件も発生しています。
セクシャルハラスメントや性的な行為の強要は深刻な社会問題です。
被害者の権利を保護し、加害者に対する法的責任を明確にする必要があり、社会全体でこの問題に取り組む姿勢が大切です。
予防と対策
性的接待の強要などのセクシャルハラスメントを防止するために、いくつかの予防対策があります。
■教育と啓発活動: セクシャルハラスメントや性的な行為の強要についての教育と啓発活動を行うことが重要です。職場や学校でのセクシャルハラスメント防止に関するトレーニングやワークショップを実施し、上層部を含めた従業員や学生に対して周知徹底し意識を高める取り組みが求められます。
■相談窓口の設置と被害者支援:ハラスメントが発生した際に、相談できる「内部不正・ハラスメント相談窓口」を設置する必要があり、被害者が安心して相談できる環境を整えることが求められます。なお、「ハラスメント相談窓口」には社内の従業員で対応を行う「内部の相談窓口」と外部へ窓口を委託する「外部の相談窓口」があります。
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社外の通報窓口の必要性
企業内の不正行為を発見しても身近に相談できる上司や同僚がいなかったり、相談機関が機能していないとき、不正が見過ごされてしまいます。
ハラスメントの被害者はとても傷つきセンシティブな精神状態になっています。セクシャルハラスメントの被害者が女性の場合、男性の上司や社内窓口担当者へ話をすることを躊躇し泣き寝入りする可能性もあります。さらに、通報対象者からの報復の懸念があるため、上司、社内の監査、人事などへの相談も難しい状況です。
こうした複雑な状況に立ち向かうために、「社外通報窓口」(ハラスメント相談窓口、循環取引など社内不正相談窓口)の設置が必要です。社外通報窓口は、組織内の従業員がいつでも安心して相談できる独立した窓口です。
外部通報窓口でああれば、匿名性が保たれます。内部通報窓口で匿名を希望したとしても声や話し方で自分だとわかってしまうのではないかと不安に思う通報者も多数いらっしゃいます。
外部に設置された相談窓口は中立的な立場から問題の解決を支援し、通報者を守ります。組織全体が不正行為の防止に向けて協力し、個々の従業員の意識改革を行うことが必要です。
法律や規制に合わせて不正行為の予防意識を高めるための努力が求められます。不正行為のないリスクカルチャーを築くことは、信頼性を高め、生産性を向上させる大きな成果をもたらします。
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